スーパーカーブームに乗ったランボルギーニの出世作のカウンタック、ランボルギーニ車の後の「方程式」ともいうべきモデルなった名車カウンタック。その最終発展型と言えるのがムルシエラゴです。
更新日 2018年09月23日
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ムルシエラゴはそれ以前の旧世代最後でアウディ傘下になる前の、旧世代と新世代の狭間にある過渡期のモデルで、レースへの参戦もこのムルシエラゴから本格化しました。
カウンタックでその基礎が作られた、低車高の鋭角的ボディにシザーズドアというランボルギーニ特有のスタイルは継承され、現行のモデルのアヴェンタドールやウラカンにも引き継がれています。
ムルシエラゴ最大の特徴はそのエンジンで、初期の6.2リッター、LP640 / 670の6.5リッターともに60度バンクのV12DOHCエンジンはカウンタックに搭載されていたものと基本構造は変わっていません。その当初4リッターおよび5リッターから始まったカウンタック用V12エンジンは、1971年に同車がデビュー以来、2010年にムルシエラゴの生産を終えるまで40年近い歴史を誇り、エンジンの出力は最終的には670馬力にまで達しました。
後に発売されたガヤルド以降、ランボルギーニ車はアルミ製スペースフレームを採用していますが、ムルシエラゴの時点ではまだカウンタック以来のスチール製鋼管スペースフレームとなっています。
「カウンタックの最終発展型」と言われますが、単に中身がカウンタックというわけではなく、ボディ剛性に関わらない部分やボディパネルの一部には積極的にカーボンファイバーが使われ軽量化。これによりディアブロより大型化したボディにも関わらず重量増大は最小限で、「旧世代と新世代の過渡期にあるのがムルシエラゴ」と言われる所以です。